田代接骨院健康ニュース
〜自然に学ぼう〜
小野田順亮先生著レインボー療法のすべてより
●自然治癒力 自然界を見渡してみても、人間ほど病気をする動物はいません。昔は、四百四病といって病気の数はしれていました。今は十二万種とも十六万種ともいわれる程増加してきました。動物は、医者や薬がなくても種族を保存し、繁栄してきたのです。彼らは、自分の脳に刻み込まれた本能によって自然界から有益なものを取り入れ、有害なものは排除して生きています。例えば悪い物を食べたら草をはんで吐き出します。樹木も台風や何らかの外敵によって枝が折れた時、樹液を出して、その場所を手当します。身に備わった自然治癒力と体内製薬工場をフル稼働させるのです。 |
●人間の治癒力は? では、私達の体力は彼らより劣っているというのでしょうか。私の答は「いいえ」です。本来持っている本能を私達が忘れているだけです。体内工場は精一杯働いてくれています。例えば、間違って腐った食べ物を口に入れたら必ず吐き出します。それは、五感の味覚(舌)や嗅覚(鼻)が敏感な為です。それで、健康なのです。では、吐けずに腸まで入れてしまったら、吸収して血液の中に取り込むか、もしくは下痢をして体外へ出すか、そこが問題です。健康な腸なら下痢をさせます。その腸の判断力を病気だと思い込んで下痢止めを服用してしまうがゆえに、血管に毒が入ってしまうのです。血管に毒をもう一度出すチャンスの働きがあります。それは皮膚病となり、細胞に毒が蓄積しないように皮膚に出してくれているのです。それが皮膚病として現れるのです。排毒作用だけ考えてもこんなに精一杯私達の体内では働いてくれています。 |
●五臓六腑の肩代わり 病気やケガも大きく見れば体内の五臓六腑の肩代わりとして現れています。肩代わりとは五臓六腑に病変が起こると命に関わるので、その手前でお知らせとして、手や足や肩や腰や目や口や耳や鼻などに病気の症状として出現させているのです。簡単に言えば、親会社が倒産すると困るので子会社に負担の肩代わりをさせて、その間に立ち直ろうとするのと同じです。 |
●病気は自然が下す一種の刑罰 病気やケガも大きく見れば体内の五臓六腑の肩代わりとして現れている....ことは、先にお話しましたが、口内炎なども口の中に痛みを出して、消化器工場の操業が手一杯だから、食物を送り込まないでという肩代わりのお知らせです。すべて宿主(私達)に氣付きを促しているのです。これが、私達の体力が、他の動物や植物より劣っているかどうかという問いに対して「いいえ」と言い切った私の答です。おわかりいただけましたか? 世の中には、原因なき結果というものはありません。病氣でも必ず、その原因があるはずです。端的に病気は自然が下す一種の刑罰であり、その原因は反自然的な生活にあると思います。病氣とは、その人の生活の間違いを手段ないし現象によって知らしめる自然からの感謝すべき警告であります。 |
●熱は身体の防衛反応 一般には人は熱そのものが病氣であると思って大変恐れますが、熱は病氣の本態ではなく、ばい菌の作った毒に対する体の防衛反応であって、病氣を治すために起こった感謝すべき名医なのです。ですから、熱が出たらすぐ解熱剤を使用するという事は、自然良能の力を弱め病氣を長引かせることになるわけです。たとえ解熱剤で熱が下がったとしても、それは病氣が治ったことにはならないのです。 |
●身体からのメッセージを無駄にしない 野生の動物は発熱と食欲不振という名医によって健康をまっとうしています! 結局病氣というものは、私達が自然の流れに背いたり、強いストレスを受けたときなどに、体がとる自己防衛の姿であり、その表す自覚症状(熱・痛み・腫れ・疲労・食欲不振)は、治そうとする働きの現われです。もう一つ精神的にも肉体的にも、時々はつらいめに遇わないと心身ともに弱くなってしまうので、鍛錬としての苦痛を教えてくれているのです。「自分の生活のあやまりを、反省する心が大切ですよ」というメッセージなのだと思います。 |