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中医学における陰陽学説の応用を紹介します。

陰陽学説は、中医学の理論体系の各方面で広く応用され、これを用いて人体の組織、構造、生理機能、疾病の発生、発展法則を解釈し、臨床診断と治療を指導しています。


◎ 人体の組織機構を説明する

人体部位、構造の陰陽区分表

組織構造




部 位


上部 体表 背部 外側  


下部 体内 腹部 内側


臓と腑


六 腑


五 臓


臓と臓


心 肺


肝 脾 腎


臓の内部


心陽、腎陽


心陰、腎陰




◎ 人体の生理機能を説明する

陰陽学説では、陰陽の対立と制約による協調関係をもつことにより、人体の正常な生命活動が行われると考えています。例えば、陽に属する機能(気)と陰の属する物質(血)との関係は、血がなければ気を生じることはできない、気がなければ血を生じることができません。陰と陽がこのような相互関係をたもてなくなって分離すると、生理活動も停止してしまいます。

◎ 人体の病理変化を説明する

陰陽学説では,疾病は陰陽の相対的バランスが失調し、そのために偏盛あるいは偏衰がおこり、その結果として発生するものであると考えます。

病の発生は邪気と正気に関連します。

正気:人体の機能活動と病に対する抵抗力です。(正気は陰精と陽気がある)

邪気:病の原因となる要素です。(邪気には陰邪と陽邪の区別がある)


◎ 疾病の診断への応用

中医学の望診、聞診、問診、切診4つの診断法を行う上で、先ず陰陽を区別することが説かれている。

診 法
陽 証
陰 証

望 診


顔の色つや鮮やか


顔の色つや暗い


聞 診


話声は高く、口数が多い


話声が低い、口数が少ない


問 診


熱はあるが寒がらない
冷たい物を飲みたがる


寒がるが熱はない
口渇いて飲みたくない


切 診


浮、数、滑、弦脈など


沈、遅、虚、細脈など




次回は、五行学説を紹介します

                        

Profile

上海中医薬大学附属 日本関西校 客員講師
医学博士  曹 華美 (==@)

中国大連市出身。
遼寧中医薬大学卒業後、大連市中心病院中医科で
15年以上勤務した後、訪問研究員として日本札幌医科大学へ。
長年の医療活動と東洋医学教育領域での経験を活かし、
現在中医学講師として活躍中。

曹先生の声が生で聞ける!



              


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