陰陽とは、最初の頃、日光の向背を指しており、太陽に向かっている側を陽とし、太陽の影になっている側を陰として対比していました。その後、人々は、長期の生活、実践及び各種の自然現象に対する観察を通して、陰陽をもって説明・理解する道具として自然界の各種の現象を解釈しています。
例えば昼が陽で夜が陰、明が陽で暗が陰、男が陽で女が陰など対立するものとしています。
陰陽学説とは、関連する事物の相対的属性や、ある事物の内部の相互関係に対する分析を通じて、自然界の複雑に入り組んだ変化の本質・原因及び基本的法則を認識した学説です。
そして陰陽の対立と制約、互根と互用、消長と平衡、相互転化などの内容も含まれています。
中医学の陰陽学説は主に方法論として用いられ、生命現象の基本的矛盾と生命活動の客観的法則を解明するものです。これを用いて、人体の組織、構造、生理、機能、疾病の発生、発展法則を解釈し、臨床診断、治療と予防を指導しています。
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