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 〜夏は心機能に注意する〜

東洋医学では心機能低下を注意しています。

心臓は一分間に72回平均で『ドキドキ』と動いています。生まれる以前から死ぬまで休みナシですからありがたいことですね。
この『ドキドキ』というのは心臓の筋肉がリズミカルに収縮、弛緩を繰り返しているものです。
このことから心臓は筋肉でできている袋といえます。この筋肉が何らかの事情で『痙攣』を起こすことがあります。これは狭心症の発作ですが、例えば山登りや長歩きなどした晩に、ふくらはぎの筋肉がギューと縮んで硬くなり、痛くてどうしようもない(こむらがえり)という例がありますが、狭心症はこれの心臓版です。

このコーナーでは季節に応じた
食のとり方』『過ごし方』を
東洋医学に基づき、
アドバイスしていきます。


このような痙攣が起きる理由としては【ナトリウム】【カリウム】そして【マグネシウム】不足ということがあります。マグネシウムが足りないところにカルシウムが相対的に多くなると筋肉は過敏になり、ちょっとしたことで痙攣を起こしやすくなります。マグネシウムはカルシウムと括抗作用し、細胞の外側から内側に入ろうとするナトリウムを追い出す役割があり、これで浮腫や筋肉痙攣を防いでいます。これは血管を拡張させる作用ということです。逆にカルシウムは収縮させる働きがあります。神経に対して興奮を鎮めたり、その他エネルギーの生産、ホルモンの分泌、体温の調節にも深い関係があります。

一日の摂取量としてマグネシウム300mg、カルシウム600mgで、1対2の割合がバランスの取れた状態です。現在はこのバランスが崩れマグネシウム不足でカルシウムだけで摂取することが多く、例えば牛乳にはマグネシウムが無くカルシウムだけで飲みすぎると血管、筋肉、心臓の収縮作用が強すぎ、拡張が弱まるため狭心症や心筋梗塞などの原因になりやすいと言われています。もちろんミネラルにはマグネシウムだけではないので総合的に考えバランスよく摂取することが大事と思われます。


≪夏の健康管理≫
日本の夏はとにかく蒸し暑く体調を崩しやすい季節です。また『食中毒』にも用心しなければなりません。7〜9月には一年間の食中毒事故の約60%が集中しています。食中毒の原因はなんと言っても多いのが細菌による食中毒です。『O−157』もこれに入り、食中毒の70%を占めています。他には毒キノコやフグなど自然毒によるもの、水銀やヒ素など化学物質によるものがあります。食中毒を起こす原因は大きく分けると十数種類あるのです。

◎どうすれば防げるのでしょう

まず『清潔』です。不潔な手で食品を触ったり調理しないことが大切です。食中毒を引き起こす黄色ブドウ球菌は人の皮膚等いたるところに見られ、特に喉や鼻、傷口を“たまり場”にしています。外から帰ったら、手洗いやうがいをするのも大切です。布巾なども念入りに洗ってほしいものです。

夏に多くの食中毒を起こす腸炎ビリオは魚のエラやウロコについているので、まな板等から調理する食品にうつるのです。生ものは焼くとか煮るとか食品の内部まで十分熱を加えて食べるようにした方が安心です。十分加熱すれば殆んどの細菌は死にます。ただ、中には死んでも菌が生み出す毒素のエンテロトキシンは加熱しても簡単には壊れません。

冷蔵庫は常に整理・清潔を“冷蔵庫に入れておけば安心”と、つい買いだめしてしまう事がありますが、冷蔵庫に隙間
く食品を詰め込むと中の空気のめぐりが悪く、温度が上がり細菌が繁殖しやすくなります。特に夏場は他の季節より保存できる期間が短いと考えます。開閉も頻繁にすると中の温度が上がってしまうので決して冷蔵庫を過信せず常に整理清潔を心がけ、何よりどんな食品も絶対に長く保存しないことです。

以上のことから食中毒を防ぐには・・・・

1.手や調理器具を清潔に。。

2.新鮮な素材を選ぶ。

3.早めに調理・食事を。。

4.冷蔵庫を過信しない。

5.食品は十分に加熱をする。

≪夏バテ・冷房病・寝不足にならない工夫≫

◎夏バテ対策

暑いからといって必ず夏バテするとは限りません。本来、人間には環境に適応する能力が備わっているからです。それでも暑さに慣れて夏型の体になるには、約二週間かかると言われています。夏の健康管理のポイントはまず『暑さに適応できる体をつくる』ことです。その基本は『バランスのとれた食事』『充分な睡眠』『適度な運動』です。
夏は栄養の偏りが心配です。めん類やお茶漬け等さっぱりしたメニューだけに食欲が向きがちです。健康の維持に必要なタンパク質やビタミンが不足しやすくなります。
お勧めしたいのが『冷や奴』で豆腐の原料でもある大豆は“畑のタンパク質”と呼ばれています。食欲増進に酢も効果的で殺菌効果もあります。水分の補給は水やお茶で十分に補うことです。喉が渇いたといって清涼飲料水ばかり飲んでいると糖分を摂りすぎ、食欲もなくなるので要注意です。

◎家庭の冷房は27〜28度に・・・

夏に体調を崩す原因の一つに冷房があります。暑い外と冷房の利いた室内を何度も出入りしていると、おなかが冷えて腹痛や下痢を起こしやすくなります。手足や体がだるくなったり女性の場合は生理不順になったりします。いわゆる『冷房病』です。冷房の温度ですが、家庭では27〜28度、職場でも25度を下回らない様に心掛けてください。快適な温度には個人差がありますが、外の気温と極端な温度差が生じると健康にとって“百害あって一利なし”です。
日本では昔から蒸し暑い夏を過ごす為に様々な工夫が生み出されてきました。縁側、浴衣、打ち水、すだれなども自然の涼風をうまく取り入れようという生活の知恵が生んだものです。色々知恵をしぼり、自分で自分の体調を操縦しながら“毎日が快調”な生活を送りたいものです。

◎『疲れはその日のうちにとる』が肝心

夏の疲労回復には昼寝も効果的で、リズム正しく熟睡できれば半分は克服した様なものです。寝不足や不規則な生活は免疫力の低下や無気力を生みます。なるべく普段より早寝、早起きを心がけて欲しいものです。寝る前にシャワーや入浴でさっぱりと汗を流すのも効果があります。寝間着などは風通しが良く、汗を吸い易い綿や絹製品が良いと言われています。
夏の健康管理のバロメーターはどれだけ快い汗を流したかです。適度な運動は血のめぐりを良くするため、疲労回復につながります。朝夕の涼しい時間を選んで乾布摩擦・ラジオ体操・散歩、また出勤の際、早く家を出て一駅歩くのも良いことです。



≪夏バテを防ぐ食養生≫

●過食を避ける うなぎや焼肉を食べることが多いが夏バテした体の消化力は弱くなっているので、体は反対に疲れきってしまう。

●夏は枝豆 タンパク質源として枝豆が良い。大豆にはマグネシウムビタミンB群などタンパク質の利用に働く成分が含まれている。

●オメガ3が必要 さばや鮭など魚類や亜麻仁油で良質のオメガ3系の脂肪酸を補う。

●香辛料と酢の利用 酸味のあるもの、酢を使うと食欲が刺激されるのと同時に食中毒の予防になる。

●スープで水分を補う 夏には野菜や豆のスープなど水分の多い食事がよい。

●冷たいものの飲みす
 ぎを避ける。
冷房の効いた部屋にいるときは、温かいお茶を飲むようにする。



味わい豊かな四季の食材を食卓へ・・・    

≪夏の旬の食材≫

夏の食材は暑さで弱った体を冷やし、活力を与えます。発汗による水分不足を水分たっぷりの野菜や果物が補います。
【代表的な食べ物】


桃 トマト ししとう ナス オクラ キュウリ 枝豆 メロン ミョウガ セリ スイカ ニガウリ ニラ うなぎ ラッキョウ ビワ ピーマン トウモロコシ




おわり


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